要するに、大きな病院に紹介状無しでかかるときに個人が負担しなければいけない費用で2006年から導入された模様。そういった制度ができたことは知っていたが、今回かかった病院がそれに相当する200床以上の病院に相当するとは思っていなかったので、思わぬ出費であった。
実際には、症状からインターネットでほぼ病名について当たりをつけ (病院の医師の診断も同じでした)、確定診断ができる検査設備のある病院を選んで来たので、正解にたどり着く最短手段ではあったと思っている。実際に待ち時間は十分に短く、選定療養費の導入によって患者数の増大を防ぐという目的には十分に資しているように思われた。
ただし、その病院のホームページには選定療養費のことにはまったく触れて折らず、ちょっと見ただけではそこが選定療養費が必要な病院なのかどうかは分からない。調べてみると選定療養費が必要な病院であることの事前通知や、実際の金額については、特にルールがあるようではない。そこで、筆者の住む茨城県つくば市近辺の病院で選定療養費についてまとめてみた。
病院名 | 選定療養費 | 特記 |
筑波大学附属病院 | ¥5,400 | |
筑波メディカルセンター病院 | ¥1,080 | |
筑波記念病院 | ¥2,160 | 併設の筑波総合クリニックは無料 |
つくばセントラル病院 | ¥1,620 | |
2014年4月現在、税込み |
この一覧は興味深い。大学病院はあからさまに高額の選定療養費を設定することで、紹介状の無い患者を排除しようとしているのに対し、他の病院は、病院の収入を最大化しようとしている工夫のあとが見受けられる。1,000円台での設定では、2度手間を考えると、多くのケースで紹介状無しの患者の排除には至らないであろう。筑波記念病院の試みは、外来専門部分を別クリニックとして形式的に切り離すことで、選定療養費無しで、高度な検査を受けたい患者のニーズを満たせるように工夫している。
つくば市付近に在住の方の病院選択の一助になれば幸いである。