2017年8月15日火曜日

リーマス断薬3年

今年も、お盆休みがやって来ました。昨年までは、実家を訪れるケースが多かったのですが、今年は、大学生になって家を離れた息子が帰ってくることになったので、自宅こそが実家という位置づけとなり、自分は家にいることにして、のんびりと過ごしています。

今年の夏で、リーマスをやめて丸3年となったわけですが、今年の上半期には、ちょっと精神状態を持ち崩し、急遽、ほぼ3年ぶりに以前の精神科の主治医に相談するケースが発生しました。とある会話をきっかけに不安感が亢進して、不眠と不安感が続き、仕事の潤滑な継続に差し障りが発生しそうだと気づいたことと、以前、再度鬱に落ちいったときの初期症状によく似た症状であったので、大事をとって、主治医に相談してみることにしました。結果、睡眠薬と抗不安薬を処方してもらい、ほぼ、一ヶ月ほどかけて、徐々に落ち着き、その後、また一ヶ月ほどかけて、徐々に薬を減らして、再度、薬なしの状態に戻りました。リーマスをやめないほうが良かったかと不安になって、再開したほうがいいでしょうかと主治医に尋ねたのですが、リーマスは即効性がないのと、一旦、リーマスは効かないと思った人が飲んでも、あまり効果が期待できないということで、リーマスの再開はありませんでした。結局、リーマスの効果は、プラセボ効果としての効き目のほうが大きいと主治医も思っているのではないかという気がしました。

というわけで、結果的に「リーマス断薬3年」は達成できましたが、心身の不調をきたした時には、対処療法的に眠剤等の処方で乗り切っていくという形になるのではないかと思っています。双極症という症状を根本に持っていると、鬱状態から上がって行く時には、昨日の自分よりも良くなったと実感できて快適に過ごせるのですが、停滞状態に入ってしまうと、双極症の特性としての「停滞を嫌う」という性質上、必ずしも悪い状態ではないにしても不快に感じてしまうのかもしれませんね。「停滞を楽しむ」といえる心境になりたいものです(笑)。

2017年1月1日日曜日

リーマス断薬2年半

新年あけましておめでとうございます。

昨年は、ブログ更新をさぼって、年始に一回書いたきりであったので、ちょうど1年ぶりに書くことになり、タイトルも「リーマス断薬1年半」が「リーマス断薬2年半」となっただけです。

昨年を振り返ると、自分ながら「プチ鬱」と思われる時期を何回かやり過ごして、一度足りとも薬のお世話になることなく、大過なく過ごすことができました。プチ鬱になった時期と原因を考えてみると、さらに自分の病気への理解が進んだような気もします。

それは、はっきりと、過去に鬱症状を呈したときに近い精神状態を自覚した時は、明らかに、睡眠に異常をきたして、よく眠れなかったことに起因していたことを確認できたということです。海外出張で時差ボケもあり、睡眠が乱れるのはままあるのですが、とある時の出張は、うまく行かなかった時の責任が問われかねないとの緊張も重なり、眠りに落ちたと自覚できた時間が1〜2時間しかなかったことがありました。これは、ベッドサイドにおいているスマホの睡眠記録アプリでも確認できたものです。翌朝は、ものすごい不安感と自責の念にかられて、7年ほど前に、本格的に鬱症状に至った時を思い起こすに足るものでした。

しかし、経験の力は大したもので、これはコントロール可能だなという意識が、大脳皮質の別のところから教えてくれるのがわかります。幸い、ゆっくり眠れた日の翌日には、不安感も一緒に霧散してしまいました。

ここから言えることは、極度の睡眠不足こそが精神不安定の元凶であって、睡眠さえうまくコントロールできれば、確率的に高いと言われている双極性障害の再発も、薬なしでも完全にコントロールできる可能性は飛躍的に高まるということではないでしょうか? ともあれ、職場復帰からほぼ5年、薬を完全に断って2年半、まったくの正常人として生活を続けています。同様の過去を抱えて、薬を断つことができるか不安に思っておられる方の助けになるためにも、ときどき、ブログを更新していきたいと思います。

最後に、2017年が皆様にとりましても素晴らしい年になることを祈念いたします。