2013年1月7日月曜日

つくば画像検査センター開院

2012年11月1日、筑波大学附属病院に、つくば画像検査センターが開院し、PET(陽電子放射断層撮影)-CTを含む、先端的な画像診断を開始した。科学の地、つくばとしては遅きに失した感がなきにしもあらずであるが、素直に喜びたい。

最近のガンは自覚症状が出る前に画像診断で発見されるケースが多いようであるが、PET-CTを使うケースというのはどういうシナリオになるのであろうか?PSAマーカーの値が高くて生検除外をするために使うのには向かないそうである。MRIで見つかっていて、生検で悪性腫瘍であることが確定している時に、他に転移が無いか念のため、という感じであろうか。最低、悪性腫瘍の可能性が十分高いという蓋然性が無いと保険適用にならないようなので、医師から言われる前に自分から進んでお願いする類のものではなさそうだ。

一方、医師から、PET-CTをとってみましょうと勧められた時にあれこれ悩まずにすますには、もう少し勉強する必要がありそうだ。ガイドライン2012版が参考になる。あえて放射線を浴びてまで検査して欲しいとは思わないが、治療方法の正しい選択に大きく寄与するのであれば、保険適応で30,000円かかったとしても、検査する価値のある病気はあるのであろう。

アミロイドイメージングはできるのであろうか?少なくとも保険適応ではなさそうだ。今のところ、健康診断目的の使用は、少なくともつくば画像検査センターでは想定されていなさそうだ。東京あたりには、PET-CTを3台も置いて、料金の高い人間ドックのメニューにいれてある病院があるようだが、8mSvも放射線を受けて毎年検査なんかしていたら、それこそ検査用放射線起因のガンを引き起こすリスクも相当になろう。一度、人間ドックとしてPET-CT検診を勧める人の意見を聞いてみたい。

0 件のコメント:

コメントを投稿