2013年1月8日火曜日

正しい先進医療特約の入り方

以前のブログで、粒子線がん治療などの先進医療の話を書いたが、ご存知のとおり、約300万円の治療費は、健康保険ではカバーされない。そこで、そのような先進医療もカバーしてくれる「先進医療特約」のついた医療保険への加入を検討したくなるのも無理なからぬことであろう。

しかし、先進医療特約自体は100円程度であるが、それ単独では入れないので、一般には 何らかの医療保険の特約としてはいらざるを得ない。医療保険自体は、貯金しておけば済む額をもらえるだけの保険なのであまり入る価値は無いのであるが、先進医療特約目的で入る人も少なくないであろう。

最近のガンは体調の悪化に気づく前に、定期健康診断のときの画像診断で見つかることも多い。健康診断で何か問題点が指摘されてからでは保険を断られることが多いので、保険と健康診断の日程の組み合わせをよく考えておく必要がある。

とくに、ガン保険やガン特約は、保険責任開始日から90日間に診断された悪性腫瘍に対しては適用にならない。つまり、ガンと診断される可能性のある日の90日以上前に、保険を申し込む必要がある。最近は、インターネットで申し込みができる保険も多数出てきたのでうまく利用すれば効率のより保険を得ることができる。

例えば、病院に定期健康診断を5月15日の予約として申し込むとしよう。そして、3月1日付けでインターネットで先進医療特約付きの医療保険に申し込む。過去2年分程度の良好な健康診断の結果と、最近3ヶ月の病院歴がないことが前提となる。

無事、保険の審査に通れば、4月分からの保険料の支払いとなる。5月の末頃までには、健康診断の結果が送られてくるので、もし、まったく問題が無ければ、5月31日付けで医療保険を解約する。これで、5月分の保険料は発生しないので、1ヶ月分の保険料を払うだけで済む。次の年も、同じことを繰り返す。

健康診断の結果で何か異常が見つかれば、医療保険は解約せず、病院で再検査を受けることになる。5月31日以降であれば、90日の免責期間は過ぎているので、MRIの後、生検でも受けて、「悪性腫瘍」が確定すれば、ガン診断保険金が降りる。粒子線治療などの先進医療の対象となればその分もカバーされる。

先進医療特約は2社に入っていても、両方から出るらしい。

この方法は。支払い保険料を約1/10にして、保険のカバレッジをそこそこキープする完全に合法的で文句のつけようの無いうまいテクニックではないだろうか。もちろん、保険でカバーされていない期間に病気になるリスクは負うことになるのは言うまでもないが。保険屋にとっても、一旦健康診断で異常値が出た後は、解約しない継続客となってくれるわけだから、裏技的な、いい勧誘方法ともいえるのではないだろうか。



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